About · Unified Deviation Index
UDIは何を測定し、何を測定しないか
UDI(Unified Deviation Index)は、複数の中学受験模試が公表する偏差値を、各模試の受験者母集団差を統計的に補正した上で、共通の尺度に変換した参照指標です。合否予測器ではなく、複数模試の数値を横断的に解釈するための分析ツールとして位置づけています。
Problem
§ 01
なぜ偏差値は直接比較できないのか
偏差値は、ある模試の受験者集団の中での相対的な位置を示す数値です。模試ごとに受験者層の学力分布が大きく異なるため、「模試Aで偏差値60」と「模試Bで偏差値60」は同じ学力水準を意味しません。
例
模試A 偏差値 60 (上位層集中の集団)
模試B 偏差値 60 (全体的な集団)
→ 学力水準は A の方が高い傾向
模試B 偏差値 60 (全体的な集団)
→ 学力水準は A の方が高い傾向
Approach
§ 02
UDIが行う補正
- 各模試の公表分布から受験者層の学力プロファイルを推定
- 共通受験者(複数模試を受けた層)を介して尺度を連結
- 連結尺度上で平均50・標準偏差10に正規化
- 信頼度・ソース種別に基づく重み付き平均で学校値を確定
結果として UDI は、どの模試を参照しても同じ尺度で比較可能な指標になります。ただし、あくまで公表データに基づく推定であり、真の学力分布そのものではありません。
Formula
§ 03
計算式
UDI = 50 + 10 × (( 偏差値 − mean ) / sd )
偏差値 = 各模試における当該校の推定偏差値 / mean = 当該模試・年度・地域の推定平均 / sd = 同 推定標準偏差
パラメータ(2025年度 首都圏)
| 模試 | 推定 mean | 推定 sd |
|---|---|---|
| サピックス | 44 | 10 |
| 四谷大塚 | 54.1 | 7.5 |
| 日能研 | 53.7 | 8 |
| 首都圏模試 | 64.5 | 7.3 |
※ mean / sd は当サイトが書籍・公開情報から推定した値です。模試会社の公式発表値ではありません。
Scale
§ 04
UDIスケールの読み方
UDIは平均50・標準偏差10に正規化された指標。目安となる帯域と該当校数。
40
45
50
55
60
65
70
75
| UDI帯 | 該当割合 | ラベル表記 | 収録校数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|
| ≥ 70 | 上位 2% | Top 2% | 4 | 全国的に最難関とされる層 |
| 65 – 70 | 上位 7% | Top 5–15% | 17 | 難関校として参照される層 |
| 60 – 65 | 上位 16% | Top 15–35% | 22 | 中堅上位層 |
| 55 – 60 | 上位 30% | Top 35–65% | 26 | 中堅層 |
| < 55 | 下位 50% | — | 756 | 基礎参照層 |
Limitations
§ 05
UDIが示さないこと
合否予測
個人の合否可能性を示す指標ではありません。各模試会社の判定機能をご利用ください。
学校の質
教育理念・校風・進学実績などの質的側面は含まれません。UDIは数値分布の一側面のみを捉えます。
公式評価
模試会社・学校・出版社のいずれとも提携・監修関係はなく、公認・認定を示すものではありません。
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